興楽園 興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。

備前焼の狛犬(2)吉備津彦神社

備前焼の狛犬(2)

 

古人の備前焼造形物として、見ることが容易な物に「狛犬」があります。

2回目は吉備津彦神社です。

 

吉備津彦神社 岡山市北区一宮1043

 

近くの吉備津神社とならび岡山県を代表とされる神社です。

「桃太郎」の物語として伝承される大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)と天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)を祭神としています。

その参道の両脇に狛犬は坐しています。

本殿に向かって右に「阿形」の獅子。高さ130㎝ (小出公大 備前焼の狛犬 より)

 

吉備津彦神社 狛犬 阿形
吉備津彦神社 狛犬 阿形

 

姿はバランス良く、渦巻き状のたて髪もしっかり深く作られています。

 

左に「吽形」の狛犬。高さ140㎝ (小出公大 備前焼の狛犬 より)

 

 

吉備津彦神社 狛犬 吽形
吉備津彦神社 狛犬 吽形

 

流れるたて髪もしっかりしています。

 

「阿形」「吽形」の尾の違いも面白く作られています。

 

 

吉備津彦神社 狛犬 尾
吉備津彦神社 狛犬 尾

 

 

両像ともバランス良く筋骨隆々としています。

制作年代また作者は不明です。「阿形」の獅子の傍に昭和8年建之とあります。このころの作でしょうか。もう少し古いような気もしますが。

 

 

 当社は昔、太陽、月、磐座、巨木を仰ぎ山は神体山にして天津磐座磐境を有し、境内十万町歩といわれ、朝日の宮(夏至の日の出には太陽が真正面より昇り祭文殿の御鏡に入る)と称され、本州一宮、吉備之國一宮、国の宗祖神を祀るお社として崇められてきた。
 御祭神の大吉備津日子命は吉備之国及び周辺の地を平定、永住され諸民を愛撫仁政を敷かれ、崇神天皇の60年に神去りまして後、吉備中山の宗廟の東麓の住居跡に社が建てられ吉備津彦宮、吉備津彦神社といい崇められて来た。
 後に佛教が入り正宮本宮摂末社を合わせて51宇を具え、神宮寺神力寺常行堂法華堂も建てられ総括して吉備津宮とも称された。朝廷直属の一宮・吉備津大明神として武門武将庶民に至るまで崇敬頗る厚く、仁明天皇承和10年10月24日神階一品を賜り一条天皇社殿を造營し、白河、鳥羽、高倉、後堀川、後深草、亀山、後宇多の各天皇が何れも勅宣を以て補修せられた。
 慶長年間には岡山、池田照直公が社領三百石を寄進し累代変わることなく崇敬厚かったが、池田光政公により現在の地に昔の熱田神宮様式にて社殿建築が着手され、その子綱政の時完成造営された。不幸にして昭和5年12月14日、不慮の火災により本殿と隨神門を残して全部焼失したが昭和11年飛鳥時代社寺建築の粋を集めた荘厳華麗にして将来昭和の国宝ともいわれる社殿が再建され現在に至っている。

  岡山県神社庁 HPより

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

参考文献 小出公大著 備前焼の狛犬ーそのユニークな形姿を訪ねるー

 

 

 

 

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