古備前 優品(3)達磨香炉
古備前コレクターの『Hコレクション』より優品を紹介します。
達磨香炉
江戸時代中期の作。
この時代では珍しく粗い粘土を使い厚手で桃山期の作品のように見えます。
しかし、姿は洗練されて衣も動的になってきています。
全体にゴマが降りかかり良い焼けに仕上がっています。
一般的に流れ胡麻が評価されますが、香炉など置物はこの程度の胡麻でないと表情がつぶれます。
上半身の衣と足の間で別れる被せ香炉です。
煙出しは両目と左額所もの間の3か所になっています。
顔の表情は穏やかで、また少し瓢ゲテもいます。
いい顔をしていますネ。
高さ138㎜ 横128㎜ 奥行133㎜
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