古備前 優品(5)らっきょう徳利
古備前コレクターの『Hコレクション』より優品を紹介します。
らっきょう徳利
桃山時代の作。
この時代には徳利の器形として、蕪・らっきょう・芋・肩衝・鶴首・瓢と多種多様にあります。
これは典型的ならっきょう徳利です。
全体に薄く胡麻が掛かり、おとなしい焼けとなっています。
徳利は使用するときに口を欠かしたりすることが多く、400年以上完品であることは珍しいと思います。
備前焼の徳利は、酒味を上げる事と使うほど味わいが出て自分が育てる感覚という事で、古来より愛されてきました。江戸時代の「和漢三才図絵」でも、国産では備前焼が最良」と書かれています。
陶印は肩と底の2か所にあります。
高さ247㎜ 口径62㎜ 胴径150㎜ 底径98㎜
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