古備前 優品(10)矢筈口耳付水指
古備前コレクターの『Hコレクション』より優品を紹介します。
矢筈口耳付水指
栄西が朝鮮から持ち込んだ「お茶」は、村田珠光の「侘茶」によって中国陶磁器だけでなく、国焼の陶磁器も取り上げるようになってきました。 その中で備前焼は侘茶の精神を最も良く表しているとされました。 備前焼は水物に適する点と、自己を抑えて主を生かす点が評価されたのです。 当時の茶会記を見ると、水指・建水・花生・茶壷・茶盌のほか杓立・蓋置・皿鉢と全ての茶器に数多く使われています。 この矢筈口耳付水指は、侘茶の精神を体現している典型的な作と思います。 鑑定書では、時代は桃山時代となっていますが、私は室町時代末期の豪快さがあると思います。 |
下部に縦に箆目が2か所、矢筈の口の上に箆目を巡らしています。 |
底はアバタ底で、底の隅ギリギリの所に陶印があります。見込みにも陶印はあるのですが、鑑定書でもあるが形は不明としてあります。 |
岡山県備前焼陶友会の鑑定書 より
高さ19.1㎝ 口径11.9㎝ 胴径24.4㎝ 底径17.9㎝
陶印 底 見込みにもあり(不明)
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備前焼のオンラインショップ|興楽園
興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。
屋号 | 興楽園 |
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住所 |
〒705-0001 岡山県 備前市 伊部 667 |
営業時間 |
9:00~17:00 定休日:年末年始のみ |
代表者名 | 木村 茂夫(キムラシゲオ) |
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