備前焼の狛犬(22)美和神社
備前焼の狛犬
22回目は瀬戸内市長船町福里にある美和神社です。
美和神社 瀬戸内市長船町福里341
瀬戸内市立国府小学校の北西400mほどの所にこの神社は有ります。 祭神は大物主神です。
道沿いに小さな児童公園があり、その脇に鳥居があります。 境内に入り、拝殿と本殿の間に本殿に向かう形で狛犬は座しています。 右に阿形の獅子。高さ85センチ(相原武弘 備前宮獅子 より) |
低い位置に座いているので小さく見えます。 上から見るせいでしょうか顔は扁平に見えます。 胴体と尾は別に焼いているようです。 全体にバランス良く、また細工も丁寧に作り上げられています。
左に吽形の狛犬。高さ85センチ (相原武弘 備前宮獅子 より) |
三段に流れる襟毛。肋骨の表現。いくつかに分かれながら立ち上がる尾。 吽形も全体にバランス良く、また細工も丁寧に作り上げられています。 |
「延享3年(1746年)寅12月18日延喜式内美和神社再興上願、延享4年(1747年)3月御聞届、寛延2年(1749年)社殿成神霊ヲ奉遷ス」
口碑によると、延享3年、美和神社再興を願いあげたところ、藩主が、式内社であるので重大なことゆえ、公儀へお伺いになった。同4年3月25日富岡名主権平、岡山からの帰途、亥の刻頃、宇佐八幡宮正面二町ばかり前の道で遙拝していたところ、西方から火の玉が飛来して、宇佐八幡宮社殿の上に止まり、しばらくしてそのまま消え失せた。翌26日岡山から飛脚が到来し、「昨四つ頃、江戸から飛脚が到着、美和神社再輿を御聞き届けくださった。前夜の火の玉はまさに美和神社の神霊である。」と、そこで服部宇佐八幡宮の社殿で、神体を御装束し、福里へ奉遷、明治維新まで延喜式美和神社として崇拝した。後、明細帳編成の際式外と改められる。岡山県神社庁 HP より
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参考文献 小出公大著 備前焼の狛犬ーそのユニークな形姿を訪ねるー 相原武弘著 備前宮獅子 |
備前焼のオンラインショップ|興楽園
興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。
屋号 | 興楽園 |
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