備前焼 優品(10)玉獅子香炉
玉獅子香炉 真殿左鶴作
5~7回で紹介した真殿左鶴製作の玉獅子香炉です。 真殿左鶴は明治から昭和にかけて置物をせいさくしていますが、色々な備前焼の書籍にも出ていない歴史に埋もれた作家と言えます。 しかし、残された作品はその実力を物語っています。
Hコレクションの逸品です。 |
獅子と鞠(御殿鞠という刺繍された鞠)の組み合わせは、「長崎くんち」でも玉に向かって獅子が舞うように、中国宋時代以前からある吉祥の印と言われています。 備前焼でもこの組み合わせの置物は色々あります。 |
何とも可愛い獅子ではないですか。少し下を向いて、安心し切っているのか尻尾は垂れ下がっています。 煙だしは鞠の後ろの虫食いのような穴と獅子の耳と口です。 |
右前脚が鞠の方に付いています。類型の他の作品では丸い鞠の上に乗っているので何かの拍子に獅子を落としてしまうことが多いのですが、この工夫で安定しています。 |
石膏型による型起こしで制作しています。 鞠の後ろに陶印が押されています。
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備前焼のオンラインショップ|興楽園
興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。
屋号 | 興楽園 |
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住所 |
〒705-0001 岡山県 備前市 伊部 667 |
営業時間 |
9:00~17:00 定休日:年末年始のみ |
代表者名 | 木村 茂夫(キムラシゲオ) |
info@kyourakuen.net |