備前焼の特徴・特性
備前焼の特徴・特性(3)
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
3回目のブログは、『長時間置くと、旨い酒に』です。
長時間置くと、旨い酒に
備前焼の器に酒、ウィスキー、ワインなどを長時間入れておくと、旨くなると言われています。
備前焼の販売会などで、コーヒーなどの試飲会を行い販促にすることがあります。
私も試飲会に協力したことがあります。しかし、正直なところ疑問に思っています。
数分程度で、そんなに味が変わるのでしょうか?医学でいうプラセボ効果ではと思っています。
備前焼のコーヒーカップで飲むと、おいしいと言われ、またそう思い込む効果
ではないでしょうか。
しかし、『長時間置くと、旨い酒に』は事実と思っています。
備前焼作家の酒豪先輩Sさんから数年前にお聞きした話をします。
備前焼に鶴首徳利というものがあり、大振りなので徳利としてよりも花活とすることが
多い器種です。
△ 備前鶴首徳利
それに国産のs社の安いR・・を入れ、口をコルクで蝋止めして、約1年おいて置いたそうです。
ある時、岩倉具視遣欧使節団が日本に紹介した最初のスコッチと友人とブラインドテストとして
飲み比べしたところさっぱり違いが判らなかったそうです。
備前焼による味の変化
備前焼には微細な気孔があり、わずかながら通気性があります。これによって酒が香り高く、まろやかで、こくのある味に変化すると言われています。
また、岡山大学の研究での結果ですが、あるほかの産地の焼物に比べて、備前焼では24時間後のマグネシウムの残留濃度が有意に少ない値を示したそうです。
マグネシウムは農業作物には大変有効だが、苦土類で苦味成分になります。
これが1日で減少したことは、味がまろやかになる要因として十分考えられます。
実はS先輩を真似て、私も備前焼の大徳利にウイスキーを入れて試そうとしたのですが、2週間ほどでなくなっていました。
それから、長期間保存は蒸留酒にしてください。いいお酒ほど醸造酒は止めておいたほうが良いと思います。
冷蔵庫に入れても保存したとしても、移し替える時に外気に触れる事になります。。
最後までお読みいただきありがとうございます。
備前焼のオンラインショップ|興楽園
興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。
屋号 | 興楽園 |
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〒705-0001 岡山県 備前市 伊部 667 |
営業時間 |
9:00~17:00 定休日:年末年始のみ |
代表者名 | 木村 茂夫(キムラシゲオ) |
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