備前焼の窯変(6)
備前焼では、絵付けや模様を描いたりしません。
そこで、窯に作品を入れる時に色々な工夫をして作品の表面に表情を出します。
その一つに『伏せ焼』があります。
伏せ焼
前回の「牡丹餅」同様に、窯のスペースの有効利用のため重ねて焼成することはよくあります。
壺の上に蕪徳利を置き、さらに逆さにした壺を置き、焼成した作品も古備前にはありました。
今はそこまですることは少なくなりましたが、蕪徳利の上に鉢を被せて窯詰したりします。
作品の肩あたりを境に、上下の色の変化が出て面白い焼けとなります。
露出していなかった部分は、赤焼(稲藁を多く詰めておくと艶のある朱色・赤色になります。)や緋襷になっていることが多く、露出していた部分の色との対比が見所です。
また徳利にぐい呑を被せて焼成すると、徳利とぐい呑みの地肌の焼けが同じようになり、対で楽しめます。
下の写真の花入『瓢一輪』は筒花入の中に逆さにして焼成しました。
筒花入の中に入っていた部分が、『青備前』になり下部の『桟切』との対比が美しく気に入っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
備前焼のオンラインショップ|興楽園
興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。
屋号 | 興楽園 |
---|---|
住所 |
〒705-0001 岡山県 備前市 伊部 667 |
営業時間 |
9:00~17:00 定休日:年末年始のみ |
代表者名 | 木村 茂夫(キムラシゲオ) |
info@kyourakuen.net |