興楽園 興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。

古備前 優品 (2)小蕪徳利

古備前コレクターの『Hコレクション』より優品を紹介します。

 

小蕪徳利

 

古備前 蕪徳利
古備前 蕪徳利

 

桃山時代の作。

この蕪徳利の見どころは胡麻禿と思います。

窯の中で湿気が多かったり、温度が低かったりするとカセ胡麻という焼きになります。

カセ胡麻は触ったりして、表面の胡麻が剝がれ胡麻禿になります。

今では、欠品とされることもあるのですが、備前焼を好む人の中では逆に珍重されます。

 

この蕪徳利で胡麻禿の魅力が解ると思います。

 

古備前 蕪徳利
古備前 蕪徳利

 

作家(職人?)の感性とその後の所有者の扱いで、400年以上の変化でこの姿になったのです。

相当意識していると思いますが、小甕か壺の上に逆さに又斜めに窯詰し焼成しています。

 

 

古備前 蕪徳利
古備前 蕪徳利

 

底は箆で削りだした「箆目底」です。室町時代末期から続き現在でも多く行う底造りです。

更に何か徳利でも置いたのでしょうか。半月状に焼け抜けがあります。

 

古備前 蕪徳利
古備前 蕪徳利
古備前 蕪徳利
古備前 蕪徳利

 

肩と底に陶印があります。

 

古備前 蕪徳利
古備前 蕪徳利
古備前 蕪徳利
古備前 蕪徳利

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

火に当たってなく解る口のあたりのねっとりとした土味。桃山時代の優品として私は大好きな逸品です。

 

高さ188㎜、口径55㎜、胴径177㎜、底径116㎜ (備前焼陶友会・古備前鑑定書より)

 

 

 

 

 

 

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