備前焼の狛犬(13)見上神社
備前焼の狛犬(13)
古人の備前焼造形物として、見ることが容易な物に「狛犬」があります。 13回目は赤磐市弥上にある見上神社です。 |
見上(みかみ)神社 赤磐市弥上450
12回で紹介した 驗田神社の南方500mのところにこの神社はあります。 岡山県では岡山市から総社市にかけての吉備路が古墳が多いので有名ですが、この辺りも古墳が多くあります。 実は見上神社にたどり着く直前に両側に木が生い茂った所を通ったのですが、ここは小丸山古墳で道は古墳の一部を削った場所でした。また見上神社本殿の裏に径10mの見上円墳があります。
主祭神は仁徳天皇、応神天皇、神功皇后としてあります。
神門(隋身門)石段を登り、拝殿の前に狛犬は座しています。
右に阿形の獅子。高さ96㎝ (小出公大 備前焼の狛犬 より) |
左に吽形の狛犬。高さ102㎝ (小出公大 備前焼の狛犬 より) |
制作は昭和34年(1959年)で作者は木村一陽です。 13代木村長十郎友敬の次男で昭和22年に独立、創設しました。
阿形の獅子は割と大きく口を開いています。 吽形の狛犬は頭上に角があり、たて髪が脇まで伸びたロングヘアーです。 |
当社は石袖式円墳の前に鎮座している。古墳の礼拝所として発達した神社で、大きな花崗岩の大石がある。
松田左近将監元成の臣であった「はっぱ弥五郎」がこの地に落ち延び大石に寄りかかって切腹し果てた。
村人はその最後に同情して若宮として祀った。その神社が当社の創祀と伝えられている。
三代実録に「貞観7年7月26日己巳備前国真加山神社・見上神社叙従4位下」とある。岡山県神社庁HP より
最後までお読みいただきありがとうございます。
参考文献 小出公大著 備前焼の狛犬ーそのユニークな形姿を訪ねるー 相原武弘著 備前宮獅子 |
備前焼のオンラインショップ|興楽園
興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。
屋号 | 興楽園 |
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代表者名 | 木村 茂夫(キムラシゲオ) |
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