備前焼の狛犬(15)日吉神社
備前焼の狛犬
古人の備前焼造形物として、見ることが容易な物に「狛犬」があります。 15回目は赤磐市石蓮寺にある日吉神社です。 |
日吉(ひえ)神社 赤磐市石蓮寺729
高速専用道岡山美作道の熊山ICの西の道から山道を登ると石蓮寺みんなの森という公園に着きます。 かっては平満山石蓮寺という一大伽藍があった所ですが江戸時代寛文年間に廃寺となり、今は県指定の重要文化財「十三層石塔」が残っています。 石蓮寺の金堂の跡に日吉神社はあります。 祭神は大山咋命(おおやまくいのかみ)で山の地主神とされています。 長い石段を上った境内に狛犬は座しています。
右に阿形の獅子。高さ83㎝(小出公大 備前焼の狛犬) |
左に吽形の狛犬。高さ83㎝(小出公大 備前焼の狛犬) |
吽形の頭の上に小さな角があります。 阿形、吽形ともに尾の途中に巻き毛があるのが特徴です。 また備前焼の発色も良く焼き締まっているようです。
作者は木村六郎平吉朝で制作年は明治32年に吉朝72歳の時です。 木村六郎平吉朝は明治41年に没しています。 |
当社は、石蓮寺の山頂金堂跡に祀られており、建久6年(1195)頃の創建と伝えられている。
祭神は大山咋命である。昔は山王宮といった。鳥居の額にいまもその名が刻まれている。本殿は流れ造り一間社で、末社には「稲荷」「龍王」「荒神」「祇園」「愛宕」の各社を祀っている。
平満山石蓮寺は、奈良時代に報恩大師が建立した備前48ヵ寺の一つといわれる。古代中世に栄えたが、近世初期の寛文年間に廃寺となった。金堂跡は現在日吉神社のあるところで、境内に数個の礎石が見えている。
神社のすぐ近くに石蓮寺の十三重層塔があり、岡山県の重要文化財に指定されており、広く一般に知られている。
日吉神社の周辺は、近年「みんなの森」として整備され、自然を満喫できる遊歩道や展望台がつくられている。展望台からの眺めは抜群である。岡山県神社庁HP より
最後までお読みいただきありがとうございます。
参考文献 小出公大著 備前焼の狛犬ーそのユニークな形姿を訪ねるー 相原武弘著 備前宮獅子 |
備前焼のオンラインショップ|興楽園
興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。
屋号 | 興楽園 |
---|---|
住所 |
〒705-0001 岡山県 備前市 伊部 667 |
営業時間 |
9:00~17:00 定休日:年末年始のみ |
代表者名 | 木村 茂夫(キムラシゲオ) |
info@kyourakuen.net |