備前焼の狛犬(17)美和神社
備前焼の狛犬
古人の備前焼造形物として、見ることが容易な物に「狛犬」があります。 17回目は瀬戸内市長船町東須恵にある美和神社です。 |
美和神社 瀬戸内市長船町東須恵2703
岡山県道39号線の西須恵・東須恵の境の南の広高山の山上にこの神社はあります。 延喜式神名帳に載っている古社です。祭神は、大物主神(オオモノヌシノカミ)です。
神社は山上にあるのですが、鳥居、狛犬は神社に上る500mほど手前にあります。 ここでは常と異なり、左右逆に阿形の獅子が左に座しています。
阿形の獅子。高さ82㎝(小出公大 備前焼の狛犬 より) |
小ぶりな頭で口は小さく開いています。 右に吽形の狛犬。高さ82㎝(小出公大 備前焼の狛犬 より) |
阿吽ともかしらが小さくおとなしく見えますが、尾の作りなど丁寧です。 耳は阿吽同じような形をしていて、後ろに垂れ下がっています。 作者は木村儀平で、明治31年の制作です。
山上に広い駐車場があり、そこからすぐに本殿・拝殿があります。 |
当社は延喜式神名帳(927)に記載されている古社で祭神は大物主神である。当社は大神(おおみわ)神社(奈良県桜井市)から勧請したと言われてる。
勧請年月は明らかではないが、この地に移住してきた須恵器の陶工集団と深い関係があると言われているので7世紀前後のことと思われる。ご鎮座の場所は標高166メートルの広高山の山頂である。広高山は三和の峰とも呼ばれていた。
当社は永禄年中(1558~1570)に金川の城主松田左近が日蓮宗を信奉し旧社を弾圧したとき、難を避けるため「広高八幡宮」と改称したと言われている。明治3年にもとの美和神社に復称し、今日に至っている。10月8日・9日の大祭には東須恵と西須恵の祷主と神職および従者数名が、邑久町尻海の海岸で潮ごりをとり、身を清めて尻海の広高神社へ酒・米など供えてお祭りをする行事が大昔から現在まで続いている。
岡山県神社庁HP より抜粋
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参考文献 小出公大著 備前焼の狛犬ーそのユニークな形姿を訪ねるー 相原武弘著 備前宮獅子 |
備前焼のオンラインショップ|興楽園
興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。
屋号 | 興楽園 |
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代表者名 | 木村 茂夫(キムラシゲオ) |
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