古備前 優品(15)耳付水指
古備前コレクターの『Hコレクション』より優品を紹介します。 |
耳付水指
古備前優品(17)の「水指」と同じ伊部手の水指です。 塗土(ロクロ成型後鉄分を多く含んだ土を表面に塗る)の技法を使い、褐色・漆黒で金属的な質感の作です。 |
この水指は、大胆な造形が見どころでしょう。 筒状に作った後、正面を大きく凹ませています。下部両側に団子状の耳が付いています。
このように変形させた器形のものは焼成の途中でへたる事が多いのですが、そのため、窯詰めの時に前に傾けているようです。左上の写真で分かるように右上から左下に斜めに胡麻が流れています。 また、正面を大きく凹ませているので正面上部が低くなってしまいますが、そこに粘土を足して口が水平になるよう細工しています。
正面右の出っ張っている所から下部にかけてくっつき跡があります。 たぶん共蓋をここに立てかけて焼成したと思います。それで右側の胡麻がたっぷり掛かっている所とはっきり分かれています。 正面と裏の下部に細いヘラ目が入っています。 |
底など、桃山時代の名残がありますが、形として江戸時代初期の作と思います。 横 21.4センチ 奥行18.7センチ 高さ16.3センチ |
備前焼のオンラインショップ|興楽園
興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。
屋号 | 興楽園 |
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代表者名 | 木村 茂夫(キムラシゲオ) |
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