古備前 優品(16)お預け徳利
古備前コレクターの『Hコレクション』より優品を紹介します。 |
お預け徳利
お預け徳利というのは、懐石料理が出される茶事でお酒が供せられる時、客同士で勧めあってゆっくりとお酒を召し上がっていただくために、席中に預けおく大振りの徳利のことです。
この徳利は桃山時代の作です。「古備前 優品(11)」のお預け徳利と似た作です。 |
この徳利は赤く抜けたところが所々に出ています。 この時代、大甕の中にたくさんの作品を詰めて焼成することが多いのですが、その一つと思います。
備前焼の徳利に、芋徳利という器種があります。お預け徳利は芋徳利よりもう少し胴径細く、また肩が撫肩でなく肩衝になっていることでしょうか。
赤抜けが美しく映えて、土味も良い作品です。口などに傷のない完品です。 |
粘土は元土から石を取り除いた精製されたものです。そのため白く発色する山粘土が混じり肩の下に斜めに出ています。
陶印は胴と底にあります。 |
この(縦線に逆Z)の陶印は、桂又三郎の陶印記録にも記載されています。それに左に縦棒が入っています。
胴径 9.6センチ 底径 6.2センチ 高さ16.0センチ
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備前焼のオンラインショップ|興楽園
興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。
屋号 | 興楽園 |
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代表者名 | 木村 茂夫(キムラシゲオ) |
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