備前焼の狛犬(21)雨垂布勢神社
備前焼の狛犬
古人の備前焼造形物として、見ることが容易な物に「狛犬」があります。 21回目は、岡山市東区瀬戸町肩脊にある、雨垂布勢神社です。 |
雨垂布勢神社 岡山市東区瀬戸町肩脊2203
JR山陽線瀬戸駅から直線で東に2.5km。岡山県道 一日市瀬戸線の肩脊集落から北に2km上った所にこの神社は有ります。備前国式外古社128社の1社です。 祭神は、大己貴命(おおあなむちのみこと)で大国主命の別名とされています。 この神社のすぐ北には備前48ケ寺の一つとされる天台宗の中津山願興寺というやはり歴史ある寺院があります。
道沿いに鳥居があり、その内側に狛犬は座しています。 右に阿形の獅子。高さ87cm(小出公大 備前焼の狛犬 より) |
印象としてふっくらとした姿をしています。しっかりと彫られた巻き毛は太く大人しく感じられます。 また、他と比べて舌を出し気味です。
左に吽形の狛犬。高さ87cm(小出公大 備前焼の狛犬 より) |
阿形同様ふっくらとした姿です。 尾の形に特徴があり格好良く細工してあります。 作者は不明ですが、なかなかの名工の作と感じました。 制作年も不明です。 |
当社の創建年月は不詳である。本国総社神名帳に雨垂布勢神社とある。
山本氏本に従2位雨垂布勢明神として記載してある。備前国式外古社128社の1社である。
古伝によると、古くは郷社領国幣105社の1つである。
備陽国誌には、「孝謙天皇の御宇、奥州黒川郡の天足大明神を勧請す。此社の氏子は故あって伯州大山への参詣 しない由伝う」とある。岡山神社庁HP より
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参考文献 小出公大 備前焼の狛犬 相原武弘 備前宮獅子 |
備前焼のオンラインショップ|興楽園
興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。
屋号 | 興楽園 |
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〒705-0001 岡山県 備前市 伊部 667 |
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代表者名 | 木村 茂夫(キムラシゲオ) |
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