古備前 優品(18)葛屋鶏香炉
古備前コレクターの『Hコレクション』より優品を紹介します。 |
閑谷焼 青磁 葛屋鶏香炉
江戸時代中期に備前焼の一つの流れに閑谷焼があります。 閑谷学校は江戸時代前期の寛文10年(1670年)に岡山藩主池田光政によって創建された、現存する世界最古の庶民のための公立学校です。 平成27年(2015年)4月には「近世日本の教育遺産群」として特別史跡旧弘道館、史跡足利学校跡、史跡咸宜園跡などとともに最初の日本遺産に認定されました。 閑谷学校の聖堂・講堂のための瓦を焼くのに学校の少し南に窯を築きました。
閑谷焼はこの瓦窯を利用して、備前池田藩の奨励で釉薬を使った細工物などを言います。 釉薬は長石釉、灰釉、飴釉、白釉など様々使っています。 |
茅葺き民家(葛屋)の屋根の上に鶏親子が止まっている形です。 色は薄い青磁の色です。 薄くですが釉薬が掛かっているので、細かい細工は埋もれ易いのですが鶏の尾・羽としっかり残っています。 |
葛屋の細工の見事です。二面の土壁には蔦?の蔓が絡んでいます。また柱にも木肌が表現されています。玄関にはのれんが掛かり下の穴は香のための空気取り入れ口になっています。 |
香炉の中側、底、屋根の裏です。 底には「三」の陶印が入っています。 土型による成形で、スキの無い見事な香炉です。 |
岡山県備前焼陶友会鑑定より
閑谷焼 葛屋鶏香炉
高さ19.4㎜、たて13.1㎜、よこ17.7㎜、陶印 底に「三」あり
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備前焼のオンラインショップ|興楽園
興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。
屋号 | 興楽園 |
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〒705-0001 岡山県 備前市 伊部 667 |
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代表者名 | 木村 茂夫(キムラシゲオ) |
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