備前焼の狛犬(31)水行谷神社
備前焼の狛犬
31回目は和氣郡和気町大中山にある水行谷神社です。
水行谷(みずひきだに)神社 和気郡和気町大中山1994
和気インターから国道374号を500メートルほど南下し東に入った所にこの神社は 有ります。 備前国総社神名帳に載る128神社の一つである旧社です。 祭神は、水波能賣命(みずはのめのかみ)・建御名方神(たけみなかたのかみ)・八坂刀賣神(やさかとめのかみ)・応神天皇となっています。横を流れる宿瀬川・初瀬川は土石流も起きそうな川なので、代表的な水の神の水波能賣命を主祭神として祀ったと思います。
大中山から閑谷神社に向かう道沿いに一の鳥居があり、神社に向かうと二の鳥居があります。 その二の鳥居の所に狛犬は座しています。
右に阿形の獅子。高さ100cm(小出公大 備前焼の狛犬 より) |
左に吽形の狛犬 高さ105cm(小出公大 備前焼の狛犬 より) |
阿吽とも耳は後ろに垂れ下がっています。 阿形の獅子は割と大きく耳のあたりまで開いています。 阿吽とも力感溢れ立派な毛に作られています。 吽形の狛犬にはもともと角があったようです。 |
制作は明治16年(1883年)で作者は木村松三郎敏菫です。 堂々とした立派な狛犬です。 |
本神社は水引滝の下流の凉々とした谷川辺に鎮座していたので水行谷神社と称したと伝えられている。
再三の兵火に罹り、伝記を焼失したので創立年代等は定かではないが、本国総社神名帳にある旧社である。
明治42年4月1日現在地に遷座し、同時に八幡宮、諏訪神社を合祀した。
寛文年中から明治維新まで、藩主池田家から社領畑高1石2斗を受領していた。岡山県神社庁 HP より
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参考文献 小出公大著 備前焼の狛犬ーそのユニークな形姿を訪ねるー 相原武弘著 備前宮獅子 |
備前焼のオンラインショップ|興楽園
興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。
屋号 | 興楽園 |
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