備前焼 優品(9)布袋置物
布袋置物 金重素山作
備前焼を初め美術品コレクターの『Hコレクション』より優品を紹介します。
金重素山(1909~1995)は金重陶陽の弟で共に桃山備前の再現を目指し、桃山調の緋襷を得意とし、茶陶の第一人者いわれています。 |
布袋の置物は江戸時代初期から多く作られていました。
頭陀袋に寄り掛かり軍配を持つよくある造形です。 薄らと胡麻が掛かっています。表情がつぶれるのでこの程度の胡麻が人物像には相応しいです。
本来の名は契此(かいし)という唐代末から五代時代に実在した仏僧です。 常に袋を背負っていたことから布袋という俗称がつけられました。図像に描かれるような太鼓腹の姿で、その姿は風変りであったが素直な気持ちの持ち主で、人々を満ち足りた気持ちにさせる不思議な力を持っていたそうです。 また日本においては肥満体の布袋は広い度量や円満な人格、また富貴繁栄をつかさどるものと考えられ七福神に取り入れられました。
それにしても何んとも良い表情でしょうか。見る人を満ち足りた幸せに導いてくれるようです。 |
胴内はヘラで丁寧に押さえられて「金重素山」と陶印が手書きされています。 1940年代の作でしょう。
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備前焼のオンラインショップ|興楽園
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