備前焼の狛犬(35)天神社
備前焼の狛犬
35回目は、備前市木谷にある天神社です。
天神社 備前市木谷8
国道2号線の閑谷学校入り口という交差点から北に600m上がった辺りの西にこの神社は有ります。
菅原道真を祭神とし、文永時代に創建された歴史ある神社です。
細い道沿いに鳥居があり西に向かって50メートルほど上がった所に南向きに拝殿があります。 |
参道を登っていく途中の所に狛犬は座しています。 左に阿形の獅子。高さ106cm(小出公大 備前焼の狛犬 より) |
残念なことに特に頭部が大きく破損しています。 しかし、胴体の襟毛などは彫り深く盛り上がり見事です。
右に吽形の狛犬。高さ103cm(小出公大 備前焼の狛犬 より) |
深く彫り込まれた襟毛がきれいに流れています。 尾の一部が胴体の方に流れています。 耳は後ろに垂れ下がり阿形と同じようです。 頭上には二股になった角があります。
制作年・作者とも不明ですが、力強い脚など立派な狛犬です。
尚、この神社には岡山県の有形文化財に指定されている貞享3年(1686年)木村長十郎重房作で備前焼では最古と言われる狛犬があるのですが、現在は伊部駅前の備前焼ミュージアムで見ることができます。 |
往古は木谷村氏神として奥谷に鎮座した。万治三年秋、現在地に遷座した。和気郡五天神の一として尊崇が厚く、池田家から社領高一石四斗を寄進せられていた。天和二年三月、旧木谷村の一部を閑谷新田村と改称し、住民はみな福河村福浦新田に移住した。本神社も元禄年間福浦に勧請し、後、現在地に遷座した。安政六年春に御本殿も葺替、文政三年九月釣殿・御拝所建立。現在の社殿は明治二十三年十月の建立である。
岡山県神社庁 HP より
最後までお読みいただきありがとうございます。
参考文献 小出公大著 備前焼の狛犬ーそのユニークな形姿を訪ねるー 相原武弘著 備前宮獅子 |
備前焼のオンラインショップ|興楽園
興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。
屋号 | 興楽園 |
---|---|
住所 |
〒705-0001 岡山県 備前市 伊部 667 |
営業時間 |
9:00~17:00 定休日:年末年始のみ |
代表者名 | 木村 茂夫(キムラシゲオ) |
info@kyourakuen.net |