古備前 優品(1)獅子香炉
古備前コレクターの『Hコレクション』より優品を紹介します。
『Hコレクション』は備前焼のほか各産地の陶磁器、絵画、茶道具などを収集されている個人コレクションで、
岡山県立美術館などにも、展示されています。
獅子香炉
江戸時代中期の作
備前焼において、獅子の香炉・置物は桃山時代から作られてきました。
桃山時代から江戸時代初期にかけて、細工物として獅子、布袋、達磨などが作られました。
この時代の細工物は、写実的というよりも素朴でヒョウゲタ姿が多いです。
江戸時代初期からは、きめ細かい粘土を使い、細部まで丁寧に細工されてきます。
この作品は、伊部手と言われる表面に塗り土をして、また意識・装飾的に付け胡麻をしています。
煙だしは口と両目になっています。
この形の香炉は頭部を落としやすいのですが、受けがしっかり作られており、その心配は少なそうです
高さ 16,2㎝ 横15,6㎝ 奥行12,0㎝ (備前焼陶友会・古備前鑑定書より)
この後「狛犬シリーズ」と「優品シリーズ」を並行してブログにしていきます。
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