備前焼の狛犬(4)宗忠神社
備前焼の狛犬(4)
古人の備前焼造形物として、見ることが容易な物に「狛犬」があります。
4回目は岡山市北区上中野にある宗忠神社です。
宗忠神社 岡山市北区上中野1-3-10
宗忠神社は、黒住教の教祖・黒住宗忠の生誕の地である上中野におまつりする神社です。
県道21号の広い通りに面して神社はあります。
境内に入ってすぐの大鳥居の後ろに狛犬坐しています。
通常と異なり左側に「阿形」の獅子。
筋骨隆々としていて髪・毛も細かく深くしっかりと細工された獅子です。
反対側から見ると尻尾が大きく欠けて無くなっています。
立派な獅子だけに残念です。
右側に「吽形」の狛犬。
耳、胴から前足にかけてとキズ、欠けはあるもののやはり立派な狛犬です。
阿吽とも正面から見ると頭が少し大きいように思いますが、そこがまた魅力かもしれません。
大元・宗忠神社は、宗忠大神(黒住教の教祖 黒住宗忠)をおまつりし、ご祭神のご生誕の地である岡山市北区上中野(通称・大元)に、明治18年(1885年)にご鎮座なりました。 明治天皇の御父君・孝明天皇が新たに仰せ出された勅願所である京都の神楽岡・宗忠神社(文久2年-1862年-ご鎮座)に続いて建立されました。 宗忠神社 HP より |
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参考文献 小出公大著 備前焼の狛犬ーそのユニークな形姿を訪ねるー