古備前 優品(6)小徳利
古備前コレクターの『Hコレクション』より優品を紹介します。
小徳利
桃山時代の高さが10㎝程度の小さな徳利です。
徳利は本来酒を入れるものでありますが、さすがにこの大きさだと酒用とは思えません。
たぶん行燈のための油を入れる容器だったのではないでしょうか。
桃山時代~江戸時代初期においては、灯火の油は大変貴重でありました。
備前焼は現在と同じくらいの価値とおもわれますので、貴重な灯火用油の容器として作られたと思います。
小さな備前焼としては、全体にたっぷりと胡麻が掛かり、この大きさで無傷というのも貴重であると思います。
陶印が底にあります。
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