備前焼の狛犬(16)湯次神社
備前焼の狛犬
古人の備前焼造形物として、見ることが容易な物に「狛犬」があります。 16回目は瀬戸内市長船町磯上にある湯次神社です。 |
湯次神社 瀬戸内市長船町磯上3277
国道2号の香登の信号から県道381号を南下して、道沿い左側にこの神社はあります。 備前国古社128社に載る歴史ある神社です。 祭神は、湯次神というその地の神様です。 石造の鳥居から登り隋身門を入ったところに狛犬は座しています。
右の阿形の獅子。高さ113㎝(小出公大 備前焼の狛犬 より) |
ふっくらとした頭、胸を張った姿、深く渦巻く巻き毛と良い狛犬です。
左に吽形の狛犬。高さ112㎝(小出公大 備前焼の狛犬 より) |
作者は木村六郎平吉朝です。制作年は不明です。
立った耳など、同じ作者の前回「赤磐石蓮寺日吉神社」と似ていますが、流れる後ろ髪が渦巻いていたり、尾の作りや体の筋肉の盛り上がりなど結構異なっています。またこちらのほうが相当大きいです。
備前焼の狛犬として、代表する一つと思います。 |
当社は備前国総社本、その他山本氏本、大滝本、西大寺本、に従五位上湯次神明とあり、備前国古社128社の一つである。
往古家高山の中央に鎮座していたが、嘉吉元年(1441年)現在地の山麓に移転したと言われる。旧社地には、根石の断片が点在する。中古より家高八幡宮と称されていたが、明治3年2月、旧号湯次神社と社号を改める。文明8年(1476年)、領主浦上若狭守則元並びに島村弾正左衛門内記景貫、本殿を再建す。寛文6年(1666年)より明治3年まで、藩主池田家より、代々社領畑高八斗ずつ寄進を受ける。昭和20年6月26日、神饌幣帛料を受ける神社に指定される。岡山神社庁HP より
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参考文献 小出公大著 備前焼の狛犬ーそのユニークな形姿を訪ねるー 相原武弘著 備前宮獅子 |
備前焼のオンラインショップ|興楽園
興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。
屋号 | 興楽園 |
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代表者名 | 木村 茂夫(キムラシゲオ) |
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