興楽園 興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。

備前焼の狛犬(27)武内神社

備前焼の狛犬

 

27回目は赤磐市千躰にある武内神社です。

 

武内神社 赤磐市千躰510

 

JR山陽線熊山駅の北方600メートルほどの所にこの神社は有ります。

実は神社にお参りと写真撮影のために軽トラを利用するのですが、事前にGoogleマップで駐車できそうな所を探しているのですが、山陽線を挟み神社の反対側の岡山県道79号線そばに駐車場があり、簡単に考えていました。が・・・。山陽線に入れません。鉄柵で封鎖され鍵が掛かっています。鳥居は見えるのに入れません。諦めて次の神社に向かって熊山から和気町大中山に抜ける広域農道を走っていると「武内神社」の看板!があります。

脇道を少し入った所に太陽光発電パネルがありそこからだらだらと山道を歩き神社に至ります。

神社の鳥居を通らず脇から境内に入る形です。

 

拝殿手前の所に狛犬は座しています。本来なら鳥居、隋身門を通ってここに至ります。

 

左に阿形の獅子。高さ90cm(小出公大 備前焼の狛犬より)

 

武内神社 狛犬

武内神社 狛犬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左に吽形の狛犬 高さ94cm(小出公大 備前焼の狛犬より)

 

武内神社 狛犬

武内神社 狛犬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たて髪は阿形・吽形とも深く細かく作り出されています。

 

武内神社 狛犬
阿形 襟毛
武内神社 狛犬
吽形 襟毛

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吽形の頭上には二股に分かれた大き目の角があります。

 

前から、横から見ても堂々とした立派な狛犬です。

 

作者は木村宗得です。昭和34年に没せられた木村宗太郎宗得でしょう。

制作年は昭和18年(1943年)10月です。

 

この神社の傍には武宮古墳があります。

この武宮古墳は、和気氏初代の首長墓といわれ、また一方では、「和気清麻呂」の墓とも言い伝えられているそうです。
神社庁には記載されていないのですが、武内神社は和気氏一族21人を竹内宿禰として祀っているそうです。
 
尚、Googleマップ・ストリートビューで、山陽線線路から神社への写真が見ることができます。

 

創建年代は不詳である。記録によると寛文十年(一六七〇)九月に舞殿を再興し、貞享元年(一六八四)三月及び享保十五年(一七三〇)八月に神殿・拝殿の造築をした。現在の本殿は文政元年(一八一八)九月十八日の建立である。

 岡山県神社庁HP より

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

参考文献 小出公大著 備前焼の狛犬ーそのユニークな形姿を訪ねるー

     相原武弘著 備前宮獅子

 

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興楽園 興楽園では、備前焼の湯呑みやお皿、花瓶や徳利などをメインに制作・販売しております。当窯元は江戸時代から16代続く伝統ある窯元です。現代の生活の中に寄り添い、溶け込むような作品を意識し制作に励んでおります。当窯元の製品を、心安らぐひと時や、大切な人との時間のアクセントとしてお使い頂く事をおすすめします。

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