備前焼を初め美術品コレクターの『Hコレクション』より優品を紹介します。

山本陶秀（1906年～1994年）は１９８７年備前焼で３人目の国指定重要無形文化財保持者に認定されました。ロクロ技術に優れ端正で気品あふれる作品を制作しました。

渦巻く襟毛、蓮の葉のような尾、力強く踏ん張る前足。

古来からある獅子とは異なる大変面白い独特の造形になっています。

桟切の焼けが尾などの陰影を強調しています。焼けをうまく生かした造形になっています。

身体の下に「陶秀造」と陶印が入っています。

ロクロの名人と言われる作家が造形物においてもこれだけの名品を作っているのは、

驚きです。

今の作家も色々な技術にチャレンジしないと、と思います。自戒です。

最後までお読みいただきありがとうございます。